「よっしゃーっ!」と大声を張り上げ、還暦を前にしたおっさんが臆面もなくガッツポーズをする。函館で開かれたモルック世界大会。こんな大舞台で快進撃を続けるとは思ってもいませんでした。
「木の棒を投げてな、あそこに立ってる棒に当てればええねん」。知り合いのテレビマンからこのスポーツを教えられたのが1年前。投げてみたら簡単に当たる。「上手いやんか!」とおだてられたその日からのめり込みました。
「来年8月に函館で世界大会があるんだよ」「そうなんスか」「出ようや」「いやいや」「エントリーすれば出られるらしいから」「マジっすか」。軽いノリで同僚を巻き込んでチームを結成し、「世界を目指せ!」を合言葉に練習を重ねて昨秋、自信を持って挑んだ札幌の大会で惨敗。
「やっぱ世界は遠いな」と肩…